こんにちは、のざる【Follow @camp_bata】です!!
本ブログにお越しいただきありがとうございます。
『インナーダウン』と呼ばれるジャケットをご存知でしょうか?
アウターとして着るダウンジャケットではなく、上着の中にインナーとして着るダウンジャケットです。
元々は、アウトドアシーンにおいてミドルレイヤー(中間着)として着用できる薄手のダウンジャケットなんです。
自分が愛用するモンベルで購入したインナーダウンはとうとう4年目。
各種ファッションブランドから様々なタイプのインナーダウンジャケットが販売されています。どんなインナーダウンを買えばいいか迷った時は、モンベルのインナーダウンを選べば間違いないと思います。
毎年寒い時期になると、キャンプはもちろん普段着でも利用中。
有名すぎて今更感がありますが、実際にモンベルの店員さんに聞いてみた内容も交えつつざっくりご紹介・レビューしていきます。
Mont-bell(モンベル) 『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』
モンベルのインナーダウンって言ってしまいますが、正式名称は『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』。
とはいえ、お店で店員さんに「インナーダウンありますか?」と言っても通じるので、インナーダウンとします。
インナーダウンはアウトドアブランドに限らず、ユニクロやしまむらなどでも様々な形状で発売されています。
ユニクロの方がお値段的にも安かったり、バリエーション豊富で好みに合ったタイプが選べるといったメリットもあります。
しかし、モンベルインナーダウンは個人的には買い替える気にならないくらいのお気に入りで、色違いも欲しいくらい。
軽い・暖かい・動きやすい・コスパが良いといった点が人気なんだと思います。
モンベルの実店舗でも、入荷するとどんどん売れていくので店舗に在庫を押さえるのが大変なんだそうです。
『インナーダウン』はモンベルが発祥
そもそも、インナーダウンってモンベルが発祥なんです。
でも、インナーダウンといえばユニクロを思い浮かべませんか??
確かに「インナーダウン」と銘打って大々的に宣伝販売したのはユニクロ。非常に印象が強いですよね。
しかも、モンベルでは名称が『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』なので、インナーダウンとは言ってないんです。
ちなみにフリースもモンベルが発祥だそうです。
これもユニクロのフリースがとても有名になったので、「フリース=ユニクロ」の構造ができちゃったわけです。
フリースに採用されている生地を最初にウェアとして販売したのはモンベルで、これも「フリース」って名称じゃなくて、クリマプラスやシャミースなんて名称で販売しています。
種類は様々ありますが、モンベルの店員さんに「フリースありますか?」って聞いても通じるので大丈夫。
ユニクロは幅広い層に向けたアパレルブランドですが、モンベルはアウトドア・登山向けのブランドなので、宣伝対象の違いがあるので認知度の違いがでても仕方ないんでしょうね。
そんな『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』の仕様は以下のとおりです。
『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』の仕様
素材 | 15デニール・フルダル ナイロン・リップストップ[超耐久撥水加工] 中綿:800フィルパワー・EXダウン |
カラー | ブラック(BK)、ブラックオリーブ(BKOV) ミッドナイトブルー(MIBL)、ローズウッド(RSWD) |
素材 | XS、S、M、L、XL U/S(海外モデル)、U/M(海外モデル) U/L(海外モデル)、U/XL(海外モデル) |
出典:【Montbell・モンベル】スペリオダウン ラウンドネックジャケット Men’s ブラック
『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』の特徴
『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』には、
- 薄いのに暖かい
- とにかく軽く、コンパクト収納で持ち運び便利
- アウトドアブランドとしてはコスパ良し
といった様々な特徴があります。
薄いのに暖かい
身長177cm、Mサイズを着用しています。ワークマンの『ストレッチソフトシェルジャケット』のインナーに着てみるとこんな状態。
このインナーダウンは、800フィルパワーのEXダウンを使っているので、薄手ながらもとても暖かいのが特徴です。ダウンの暖かさについては、後述します。
また、素材が柔らかくストレッチが効いているので動きやすいんです。袖口も固すぎずゆるすぎずで、ちょうどいい。
基本はインナーとして着用するので、あまりにもモコモコしていると着膨れしすぎますもんね。
モンベルのダウンジャケットは、ロゴが胸にあり主張が激しくなく、デザインがとてもシンプル。
このシンプルさがコーデしやすいのも、お気に入りである理由のひとつです。
また、インナーでなくアウターとしても十分活躍してくれます。
真冬は無理ですが、秋や春のちょっと冷える時期にはTシャツの上から羽織ってもいいし、パーカーの上から羽織ってもいいんです。
普通の首元までしまるダウンジャケットだと、パーカーが着づらかったりしませんか?
モンベルのインナーダウンはノーカラーのラウンドネックタイプで首元がすっきりしています。パーカーなど、首元にボリュームがある服でもあわせやすくコーデしやすいのもいいですね。
とにかく軽く、コンパクトで持ち運び便利
実際着ていて、重さを感じることはありません。
自分が着ているのはMサイズ。重さを測ってみました。
スタッフバッグを含めても169gと超軽量。
仕様では平均重量156gとあるので、サイズや形によって変動はあると思いますが、着ていて重さは感じません。
スタッフバッグに収納すればこんなにコンパクトになります。
キャンプに行く時に着ていくこともありますが、とりあえずコンパクトにして荷物に忍ばせておくこともあります。ただ、こうやってコンパクトにして長時間置いておくとシワができてしまいます。普段はハンガーにかけて保管しておくことをおススメします。
ダウンだけど手洗いできる
ダウンジャケットってクリーニングにださなきゃダメなイメージがありますけど、このインナーダウンは手洗いできるんです。
シーズンが終わる頃、ぬるま湯で押し洗いすると、あっという間にお湯が真っ黒になって、びっくりするほど汚れているのがわかるんですよね。
ダウンに染み込んだ汚れをちゃんと落とせば、ふんわり感も戻って保温力も回復して長持ちします。
また、撥水スプレーをしておくのも長持ちさせるのに効果的です。
アウトドアブランドにしてはコスパがよい
『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』の価格は税抜10,800円。
自分が購入した時は、税込で10,800円だったと思いますので、ちょっと値上がりしてしまいました。
とはいえ、アウトドアブランドの中ではかなりの高コスパです。
例えば、ノースフェイスのインナーダウン。
詳細を見て頂くとわかりますが、いいお値段します。
その他のアウトドアブランドでも数万円する物も多いので、それに比べればモンベルのインナーダウンは高機能でかなりの高コスパだと思います。
豆知識!ダウンウェアの暖かさを解説
ダウンの暖かさ・性能を示す数値として、フィルパワーっていうのがあります。
簡単に言うと、数値が高いほど暖かいんですね。
いわゆるダウンの戦闘力!!
この『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』は、800フィルパワーのダウンを使っています。一般的には、600~700フィルパワーが良質ダウン、700以上が高品質ダウンといわれているそうです。
参考までに、ユニクロのインナーダウンは2016年モデルで640フィルパワーだそうです。
しかし、ここでひとつ疑問に思うことがあります。
暖かいって事は、ダウンがたくさん入っているから重くなるんじゃないの??
素人考えなんですけど、ダウンがたくさん使われているから暖かい。つまり重くなるんじゃないのかと。
でも、モンベルのインナーダウンは「軽いけど暖かい」のが特徴なんです。
ダウンの量と暖かさは反比例する
クーラーボックスにたくさん氷を入れたら、よく冷えるけど重くなりますよね?だからダウンもそうなんじゃないかなって、単純に思うんです。
ですが、店員さんに聞いてみると実際は逆なんだそうです。
ダウンの質が良くなるほど、ダウンひとつひとつが暖かい空気をたくさん含んでいるで、ふっくら大きくなります。
つまり、ダウンひとつが大きいから少ない量でも暖かさが保てて、なおかつ軽くできる。
この写真を見ると、1000フィルパワーのダウンのほうが大きくてふっくらしていますよね。
これがフィルパワーが低いダウンだと、空気をふくむ量が少ないので、ダウンひとつがあまり大きくなりません。
そうなると、暖かさを保とうとするには大量のダウンが必要になるので重くなっちゃうんです。
ちなみにモンベルは登山用品がメインのショップです。登山向けに、機能性を保持しつついかに軽量化できるかが重視されてくるので、こういった軽量コンパクトかつ保温性のあるアイテムが開発されるんですよね。
もちろんダウンの質によって同じ量でも暖かさは変わってくるんでしょうけど、「軽くて暖かい」っていうことには、こんな理由があったんですね。
品質表示を見てみると、ダウン90%・フェザー10%とあります。
フェザーとは、同じ羽毛でもダウンはタンポポの綿毛のような形に対し1本の羽の形をしています。
「ダウン100%じゃないのかよっ」て思いますが、このフェザーを入れることによってジャケットそのものの厚みやふっくら感をだしています。
これがダウン100%にしちゃうとペラッペラになって着にくくなっちゃうそうです。
また、あえてフェザーを入れることによって暖かさを保ち、羽を抜けにくくさせる効果もあるそうです。
機能性を見比べる時には、このダウンとフェザーの割合も品質を見比べる要素になります。
例えば、ダウン90%・フェザー10%のジャケットAとジャケットBがあるとします。
ジャケットAはダウンが800フィルパワー、ジャケットBが500フィルパワーだとすると、保温効果は当然ジャケットAが高いはずです。
また、ジャケットAもBも同じ800フィルパワーのダウンだとしても、ジャケットAがダウン90%・フェザー10%で、ジャケットBがダウン70%・フェザー30%ならば、ジャケットBのほうが保温性は下がり、なおかつ重くなる場合があります。
知っておくと、ダウンウェアを購入する際な役立つかもしれません。
ダウンが抜けやすいのは品質の問題??
ダウンジャケットって、羽が抜けます。実際、このインナーダウンも時々抜けています。
なんで高品質ダウンなのにこんなに羽が抜けるの??
って思いませんか?
店員さんもお客さんに聞かれるそうです。
ですが、「高品質ダウン=抜けない」ということではないそうです。
まず前提として、ダウンって羽のことなんですよね。
でも、お店で見た時にこういったモコモコの形のジャケットを「ダウンジャケット」って言っちゃいません??
間違ってはいないんですけど、この「ダウン=羽」が入っているからダウンジャケット・ダウンコート・ダウンベストっていうんです。
更に、暖かく軽量化するためには高品質ダウンを採用することに加え、生地も軽量化する必要があります。
本製品は軽量・コンパクトを実現するために極細の繊維を使用した素材を使用しております。
羽毛抜け防止加工は十分に施されていますが、1本1本の繊維が細く、生地の厚みも薄いため、着用中の伸縮などによって若干縫製線から羽毛が抜け出すことがあります。
抜け出た羽毛が他の衣服などに付着した際には、弱い粘着テープなどを使用することで容易に取り除くことができます。引用:モンベル
自分も、「ダメなダウンだから羽が抜けるんじゃないの?」って思ってました。
つまり、「ダウン=ジャケットそのもの」と思われてしまいがちなんです。
実際はそうではなく、前述のように「ダウン=羽」が入っているからダウンジャケットっていいます。
もしダウンが入っていなくて素材に中綿が使われていたら、見た目はダウンジャケットっぽくても「中綿ジャケット」というような商品名になるんです。
つまり、
といった感じです。
羽が大きくて生地も厚みがあり伸縮性がなかったら羽は抜けにくくなるかもしれませんが、その分重くなり暖かさも下がる可能性があるとのことです。
『スペリオダウン ラウンドネックジャケット』の気になる点
収納バッグを見失いがち
収納バッグ付きなのはいいんですが、これもコンパクトで軽量なので見失いがちです。
ジャケット内側にでも、収納できるポケットスペースがあると便利なのかなと感じますけど、そうなると軽量性が失われる気もします。
売り切れが早い
人気アイテムがゆえに寒くなる頃には売り切れが多くなります。
そもそも、モンベルは登山用品がメイン。
夏場でも、富士山など標高が高い山であればダウンジャケットが必須の場合があり、冬ほどではないにしろ夏場でも売れることがあるそうです。
なので、「寒くなったら買おうかな」だと間に合わない場合もよくあるそうで、特にコーデがあわせやすいブラックは完売が早いそうです。
実際自分が購入したのも、初秋の頃で羽織るにはまだ早すぎる頃。
後日、冬になり寒くなってからお店を見たらほぼ売り切れてました。
静電気が厄介
このジャケットに限らないんでしょうし、体質や服の組み合わせにもよると思いますが、静電気がすごいです。
特にシャカシャカパーカーなどのジャケットとの相性は悪いので、気になるようであれば静電気対策をするのもいいかと思います。
自分もかなりの帯電体質なので、乾燥する冬の時期は服を脱ぐ時にはバチバチ音をたてています。
引き裂きに弱い
軽量化の為生地も薄くなっているので引き裂きには弱いんです。
自分のものは今のところ破れてはいませんが、木の枝などに引っ掛けるとビリッっといっちゃう可能性がありますね。
まとめ
多少気になる点があるものの、着ていて軽いし暖かいし動きやすいのでお気に入りです。ユニクロなどのアイテムと比べると、値段の面ではどうしても高く見えてしまいます。また、普段着としての防寒対策ならユニクロのジャケットでも十分かもしれません。
でも、このモンベルのインナーダウンが好きなんです。
ひとまず、「ダウンジャケットはフィルパワーが大きければ、もふもふの羽なので暖かい」と覚えておけば問題なさそう。いろいろと教えてくれた店員さんに感謝です。
ちょっとでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。