ども、のざるです。
前回ご紹介したコンパクトポータブル電源P200に続き、EENOUR様より新商品の試作機を頂戴しました。
率直な感想を聞かせて欲しいということなので、個人的な目線ですが感じたことをそのままご紹介しようと思います。
今回は「【EENOUR CR01 先行レビュー】軽量小型な新開発のペルチェ式ネッククーラー&ヒーターが発売! 率直な意見を書いてみる」について書いていきます。
EENOUR CR01 / ペルチェ式ネッククーラー&ヒーター
毎年のように訪れる猛暑が、今年もすぐそこまで迫ってきました。酷暑を乗り切る最終兵器として、EENOUR(イーノウ)は新たにネッククーラー&ヒーターを開発。ペルチェ素子の技術を採用したことで軽量化を実現。頸部(首)を冷やすことで、効率的にクールダウンします。
引用:Makuake
2021年、日本市場に本格展開を果たしたEENOUR(イーノウ)さんは、アウトドアギア向け製品を中心にポータブル電源やクーラーボックスなどの様々な製品を発売しています。
そして2022年夏、小型で軽量なネッククーラー&ヒーター「EENOUR CR01」を開発されたとのこと。
開発プロジェクトを立ち上げ、Makuakeにてサポーターを募り、本格販売を目指しています。
2022年5月31日にプロジェクトを開始したところ、目標金額200,000円に対し、わずか10日で応援購入総額10,000,000円を超え、現在も伸び続けています。(2022年6月19日時点)
前回のポータブル電源レビューのご縁もあって、今回この小型で軽量なネッククーラー&ヒーター「EENOUR CR01」の試作機を頂きました。
暑い時期はひんやりクールなネッククーラー、寒い時期にはじんわりホットなネックウォーマーとして使えるガジェット。
こういった首に装着するタイプのモノは多数販売されていますが、冬にも使えるヒーター機能も搭載。
自分は初めて体験します。
6月という寒暖差の激しい時期。主にクーラー機能を使用してきた率直な感想を書いていきます。
プロジェクト終了日は2022年06月29日。
その後は一般販売も予定されていますので、よかったらこの記事を参考にMakuakeページをチェックしてみてください!
EENOUR CR01はぶっちゃけ冷たい?熱い? 歩き回って使ってみた感想は?
細かいディテールや仕様は後述しますが、まずは実際に外で使ってみた率直な感想を述べていきますよ!
装着した瞬間ヒンヤリは間違いない
急に暑くなってきた今日この頃、朝から蒸し蒸しさを感じる気候の中で装着。
電源オンにして装着すると、冷却プレートはすぐに冷たくなり、首元がすぐにヒンヤリしてきました。
蒸し暑さもあるので、余計に冷たく感じます。
クーラーの効いた部屋に入って「あ〜涼しい〜」という感じよりは、冷やしタオルをあてて火照った部分をピンポイントでクールダウンさせるような感じ。
ペルチェ方式なのでヒンヤリ感はすぐに感じられますから、早く冷たさを感じたい時にはなかなか良いと思います。
ただし外で使うならMAXの強モードがよいかと。強でも蒸し蒸しさには勝ちづらい。
室内などある程度涼しい場所は弱でもよいと思います。
冷たさは持続するかというと、屋外ではそうでもない
装着した瞬間からヒンヤリ、それは間違いないです。とても冷たくて気持ちいいんです。
ただ、そのヒンヤリが装着してる間ずーっと続くかというと、実際のところそうでもありません。
屋外で着けて歩いていると、少しづつぬるく感じてきます。装着したてのヒンヤリ感は感じにくくなってきました。
しかし冷却プレートを手で触ってみると、冷たさは感じます。
となると、ずっと同じ箇所を冷やしていると、体温や外気温の影響もあってぬるく感じるのかもしれません。
そこで、時々位置をずらしてみるとまた冷たく感じました。
もちろん環境に左右されるでしょうし、同じ箇所をずっと冷やし続けるのも良くないでしょう。
冷たさを感じにくくなったら位置を調節するのがよいのかも。
屋外の反面、室内で使用した場合はかなり効果が高いです。
急に蒸し暑くなってきましたので室内で使うのもアリ。
屋外とは変わり室内で使うと、また効果の感じ方が違います。
環境に左右されにくいので、ひんやり感は持続して気持ちいい!
家族で自分だけが特に暑がりなので、個人的にはかなりいいですね。
装着感はキツい? ゆるい?
首の太さは人それぞれなので何とも言えませんが、自分はかなりピタッとしたサイズ感でした。
ガッツリと首にあたるので、多少走ったところで外れる気配はなし。
このまま食事もしてみましたが、食べづらいことはありませんでした。
しっかりした装着感で、冷却プレートがしっかりとあたりますが、正直なところピッタリすぎて圧迫感を感じて長時間装着し続けるのは辛かったです。
何時間もずっと装着し続けるのはちょっと厳しいかな。
駅までの徒歩20分装着し、電車の中で外し、降車してまた20分ほど装着。
時々位置をずらしたり、ちょっと外してみたりしながらなら圧迫感の負担は軽減できます。
逆に、首の細い妻はアタッチメントをつけても装着感がゆるく、圧迫感はゼロ。その分冷却プレートが肌にしっかりあたってくれないとのことでヒンヤリ感を感じにくい。
圧迫感は自分にとってはちょっと残念でしたが、本体がかなり軽量なだけあって重さが負担になることはありませんでした。
ずっと首にかけていても重さで肩や首が痛くなることはナシ。
この軽量さはかなりイイです!
可動性が高い弾性アーム設計で装着感をUPさせているのは良いと思いますが、装着感を自分で調節できるような作りだとよかったなと思います。
排熱処理で本体が若干熱くなる
使用中は排熱処理の為、若干本体が熱くなります。
といってもほんのりあったかくなる程度なので危険性はありません。
メインの排熱スリットは外側に向きますが、先端内側の部分も排熱されます。
しかし肌には直接あたりにくいような向きに設計されています。
ただ、本体がほんのりとはいえ熱を持ち、先端部分の排熱も相まってか、せっかく冷却プレートが冷たくなっても、次第にほんのりと熱さを感じてしまいます。
ちょっと気にしすぎなのかもしれませんが・・・。
逆に冬場使う分には暖かくなってくれるので、これはメリットかもしれませんね。
静音設計だが全く聞こえないわけではない
EENOUR CR01の稼働音はわずか25dBほどの低騒音設計とされています。
確かにこういったガジェットにしては静かだと思います。屋外で使用する分には、装着していてもあまり気になりません。
ただ、室内など静かな場所では少々気になります。
離れている人には気にならないかもしれませんが、使っている自分は耳元に作動音がかなり聞こえます。
扇風機の動いてる音と同じようなものなのでうるさく感じる程ではありませんが、静寂が求められるような場所だとちょっと厳しいかも。
EENOUR CR01を細かくチェック
ではここからはEENOUR CR01本体を細かくチェックしていきましょう。
まずは仕様から。
仕様
カラー | ホワイト/ブラック/グリーン |
材質 | ABS/アルミニウム/シリコーン |
サイズ | (外寸)15.4cm×13.9cm(内寸)13cm×10.8cm (厚み)2.3cm |
重さ | 約200g |
バッテリー容量 | リチウムイオン充電池3.7V 3,500mAh |
充電方法 | USB Type-Cケーブル、入力5V/1.5A |
充電時間 | 約3時間 |
モード | クーラーモード3段階、ヒートモード3段階 |
クーラーモード | 弱モード約4時間/中モード約3時間/強モード約1.5時間 |
ヒートモード | 弱モード約4時間/中モード約3時間/強モード約2時間 |
冷却効果 | 弱モード/約25度、中モード/約20度、強モード/約15度 |
加温効果 | 弱モード/約38度、中モード/約40度、強モード/約42度 |
同梱品 | 本体×1、USB-Type C充電ケーブル×1、調整パーツ×1、取扱説明書×1 |
同梱品
- 本体×1
- USB-Type C充電ケーブル×1
- 調整パーツ×1
- 取扱説明書×1
カラー
ブラック・カーキ・ホワイト
価格
一般販売価格 税込13,980円
ディテール
頂いたのはブラック。光沢感があるシンプルなカラーです。
見たまんまですが、首にかけて使うタイプ。
片手におさまるコンパクトさなので、持ち運びも苦になりません。
先端部分、内側に冷却プレートを配置。
充電端子は、本体左側に配置。
USB-Type Cで行います。
左右それぞれに電源ボタンが配置されており、長押しで電源オン・オフの切り替え。
ボタンを押すごとに弱→中→強と3段階切り替えられます。
本体右側にはクーラーモード。緑色に点灯します。
本体左側はヒーターモードで、赤色に点灯。
操作はこのボタンのみなので、難しいことは一切ありません。
シックなカラーリングとスマートなディテールなので、街中で装着していても違和感なく、目立つ感じは少ないんじゃないかなと思います。
EENOUR CR01の主な特徴
EENOUR CR01には主にこんな特徴があります。
では、それぞれを見ていきましょう。
夏冬使えるクーラー&ヒーター機能
ネッククーラー機能としてだけではなく、冬に使えるヒーター機能も搭載しています。
1台2役なので、シーズンにあわせて別々に用意する必要がありません。
クーラーモードは冷却プレートを直接肌にあてるとヒンヤリして気持ちいいんですが、ヒーターモードの際は暖かくなるアルミニウムと首の間に布を挟むようにしてくださいとのこと。
低温火傷を防ぐという意味でしょうかね。
プロペラがないので安心して使える
ペルチェ素子を採用している為、風を送り込むためのプロペラ(羽根)はついていません。
冷却プレートを冷やす・温めることで効果を発揮してくれるので、指や髪の毛を誤って巻き込むことはなし。
作動中の排熱は外側に放出される仕組みとなっています。
超軽量で首にかけるだけのハンズフリー仕様
首に装着するタイプなので、ハンズフリーで使用可能。
可動性が高い弾性アーム設計により、かなり可動範囲が広くなっています。
さらに首への負担がないよう、超軽量設計。
缶コーヒー1本分とほぼ同じ重さなので、かなり軽いことが分かります。
静音設計
EENOUR CR01の稼働音はわずか25dBほどの低騒音設計となっています。
ちなみに25dBは「木の葉が触れ合う音」と同程度だそうです。
3,500mAhバッテリー内蔵で最大約4時間使用可能
コンパクトですが3,500mAhバッテリー内蔵で、使用方法によりますが最大4時間使用可能となっています。
EENOUR CR01 気になった点
試作品ということではありますが、使ってみた感じた気になる点を記載していきます。
アタッチメントが使いづらい
装着感を調節するために、シリコン製のアタッチメントが付属しています。
これをつければ、首の細い人でもプレートがあたりやすくなる仕組み。
シリコン製で触り心地はよいのですが、ピタッとしていて取り付けがちょっと大変でした。
もっとワンタッチで脱着できるタイプだと面倒がなくてよいですね。また、アタッチメントのサイズ調節が複数できると良いです。
首が細い妻は、アタッチメントをつけても、冷却部分がうまく首元にあたりませんでした...。
角度調節が固定できるとよい
自分には装着の圧迫感が強かったと前述しましたが、この装着感の角度が固定できるとよいなと思います。
弾性アーム設計は良いと思いますが、首が細い人には装着感が物足りず、太い人はちょっと苦しく感じます。
好みの位置でアームを固定できるといいですね。
妻はアタッチメントをつけても隙間が多く冷却部分がうまくあたらず、手でおさえたらあたるという状況でした。
冷却部分をうまく肌にあてて、その位置で固定できると嬉しいです。
ボタンがわかりづらい
電源ボタンですが、ホットとクールが一目でわかるようだと使いやすいです。
マークはついてるものの、「どっちだったかなー」と最初は迷ってしまいました。
スマートなデザインもあるでしょうが、例えばボタンの色をクールは青、ホットは赤にする。
マークをホットとクールでもっと区別つきやすいものにするなど、一目でわかりやすくなるともっと使いやすくなるかも。
バッテリー残量が分からない、急速充電に対応すると良かった
ランプでモードと強さはわかりますが、バッテリー残量がわからないです。あとどのくらい使えそうなのかわかるともっと良かったですね。
クーラー・ヒーター両方に使えるので非常に良いですが、出先で充電できないと仮定すると、丸一日使用するには稼働時間がちょっとネックです。
中モードで3時間稼働。フルチャージするのに3時間かかるので、出先でモバイルバッテリーで充電するにはちょっと大変です。
急速充電対応なら充電時間は短縮できるので、外出中もなんとかなりそうです。
背面にもプレートが欲しい
これは妻の意見ですが、背面の一番広い部分、ここにプレートが欲しい! とのこと。
首後ろを冷やしたり温めたりするのって、結構重要だと思うんです。
首後ろなら首の太さ細さに関係なく肌にあたりやすいんです。
設計など諸々の事情はあるでしょうが、率直な意見としてはこの広い部分にプレートがあるとめちゃくちゃ良かったなと思うんですよね。
EENOUR CR01はアリかナシか
感じたことを率直に書いてきましたが、総じて見てみると、このガジェットはアリではないでしょうか。
今までの内容だと気になる点は多いように思えるかもしれませんが、熱い中でちょっとでも冷たさを感じることができるのはかなり良いですね。
ヒンヤリタオルのように毎回濡らす必要もないですし、軽量コンパクトなので持ち運びも苦になりません。
個人的には圧迫感がちょっとネックになりますが、位置を調節したりしてスポット的に短時間使う分には許容範囲かなと思います。
排熱問題もありますが、冬場はそれがメリットにもなりそうですし。
逆に冷房がガンガンに効いていているような場所でヒーターを使えば、冷え性の人にはちょうどいいかもしれません。
実際妻は寒がりなので、夏場でもヒーターを使う場面はちょくちょくありそうです。